ボクの住む街では、毎年8月第一土曜、日曜に来場数延べ30万人にもなる市民上げての大きなお祭がある。
土曜のメインは、企業を含めさまざまな有志団体がダンスパフォーマンスを競う『おどりフェスタ』。
日曜は、郷土の文化財が一堂に会し、何台もの山車の演技が一日を通して大通りで繰り広げられる。
ボクはそのまつり山車のなかでも一番人気のからくり人形『大入道』保存会に属し、人形師として祭りに参加している。

この山車、たぶん世界一大きなからくり人形だと思う。(なんでギネス登録しないんだろ・・・)
ろくろ首を伸ばすと全高9メートルになります。びっくりでしょ?

毎年6月下旬からその準備にとりかかっており、今年もすでに始まり、先日『大入道』の命ともいえる首の補修を行った。
この首にはセミクジラの髭が使われており、長さは2メートル以上で、2本ある。髭は伸びる首の神経みたいな役割を担ってて、ピンと伸ばしたり、Sの字に曲げたりの動作を可能にしている。そのほか、目や眉毛、はたまたベロの動作にも使われている。

からくり人形に使われる素材として重要なこのクジラの髭。おおくはゼンマイ動力のばねとして使われてる。 硬い素材にもかかわらず、軽くて柔軟性があり人工的にはなかなかうまく模倣できない自然ならではのもの。
ご承知の通り、現在は捕鯨ができない状況なので、まったく手に入らずとても貴重である。演技をすることで、傷んだり切れたりしたときは、つなぎ合わせてその長さを保っている。この先いつまでつぎはぎだらけで対応できるのかがとても心配だ。

さて、修理期間が終わると、バラバラに解体されている人形の組み立てが、地元町民やボランティアの大学生の応援のもと、保存会員15人総出で行われる。一連の動作確認を行って、本番は8月6日。当日あさ、街の神社でご祈祷を授かり、いよいよ出番となります。・・・・あ、今年は10月1日の秋の祭りにも出練予定だ。


▼道中、電線に引っかからないよう、2本の竿で電線を逃がします


▼首が完全に伸びた状態で約9メートル

▼伸ばした首を曲げて・・・


▼眉毛をハの字に目をひんむき、ベロを出す!!



▼『大入道』の子ども、地元のゆるキャラ『こにゅうどうくん』